
「パイロットになりたい。でも、目が悪いから無理かも……」
そう思っている方、意外と多いのではないでしょうか。
私もパイロットを目指す中で、視力についてはかなり調べてきました。
でも安心してください。
目が悪い=パイロットになれない、ではありません!
実際、メガネやコンタクトを使っているパイロットもいますし、航空身体検査にも矯正視力の基準がきちんと設けられています。
ただし、
「メガネをかけて1.0見えればOK!」
というほど単純でもありません。
裸眼視力だけでなく、メガネやコンタクトの度数、さらに航空会社や大学などによって確認しておきたい条件もあります。
この記事では、
・裸眼だとどれくらい見えればいい?
・メガネやコンタクトでも大丈夫?
・目がかなり悪くてもパイロットになれる?
・航空会社や大学では基準が違う?
といった疑問について、公式の航空身体検査基準に加えて、私自身がパイロットを目指す中で集めてきた情報や経験も交えながら、できるだけ分かりやすく解説します。
「目が悪いから……」と諦めるのは、この記事を読んでからでも遅くありません!
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。

視力が悪くてもパイロットになれる?
パイロットに必要な視力はどれくらい?
エアラインパイロットを目指す人に関係する第1種航空身体検査では、大きく分けて次のどちらかを満たす必要があります。
① 裸眼の場合
片目それぞれ0.7以上、両目で1.0以上
② メガネなどで矯正する場合
片目それぞれ0.7以上、両目で1.0以上に矯正できることに加えて、レンズの度数が基準内であること
その度数の基準が、
±8ジオプトリーを超えないこと
です。
「ジオプトリーって何だよ……」
となりますよね(笑)。
簡単に言えば、メガネやコンタクトレンズの「度数」を表す数字です。
つまり、裸眼視力が0.1や0.2だからといって、それだけでパイロットになれないわけではありません。
大切なのは、矯正したときの視力と、矯正に必要なレンズの度数です。
※ここでは分かりやすさを優先して、視力に関する基準を一部抜粋・要約しています。細かな条件や例外もあるため、正確な基準については国土交通省の最新の「航空身体検査マニュアル」を確認してください。
航空身体検査マニュアル https://aeromedical.or.jp/manual/pdf/r010617_323.pdf
メガネやコンタクトでもパイロットになれる?
「普段からメガネなんだけど大丈夫?」
という方も安心してください。
メガネを使っているという理由だけで、パイロットになれないわけではありません。
コンタクトレンズについても、航空身体検査では一定の条件を満たせば使用できます。
ただし、「普段コンタクトだから大丈夫だろう」と自己判断するのはおすすめしません。
特にこれから本気でパイロットを目指すのであれば、視力に不安がある人ほど、早い段階で航空身体検査の指定機関などに相談しておくと安心です。
何年も勉強や訓練をしてから、
「実は身体基準を満たせませんでした」
と分かるのが、一番もったいないですからね。

「±8D以内」なら航空会社も大丈夫?
ここは少し注意が必要です。
航空身体検査では、±8ジオプトリーを超えないことが一つの基準になっています。
すると、
「じゃあ±8D以内なら、自社養成も大丈夫じゃん!」
と思いますよね。
残念ながら、そう単純でもありません。
私がパイロットを目指す中で航空関係者から聞いた話では、自社養成パイロットの選考では、±4ジオプトリー程度が一つの目安として話に出ることもありました。
また、会社によっては±6ジオプトリー程度が目安として示されるケースもあり、航空身体検査の基準と航空会社の採用時の条件が必ずしも同じとは限りません。
ただし、これらは国が定めている航空身体検査の一律の基準ではなく、すべての航空会社が現在公式に公表している基準でもありません。
そのため、
航空身体検査の基準=航空会社の採用基準
とは考えない方がいいです。
特に視力に不安がある方は、「航空身体検査の基準内だから大丈夫」と判断するのではなく、自分が受験する航空会社の最新の募集要項なども確認しておきましょう。
航空身体検査前、私が今も使っているおすすめの一冊
視力については、私自身かなり気にしてきました。
その中で実際に購入し、今も使っているのが『1日3分見るだけでぐんぐん目が良くなる!ガボールアイ』です。
私は普段から何でも商品を紹介しているわけではありませんが、これは自分で使っていて「紹介してもいい」と思えるものなので載せています。
私の場合、航空身体検査の2週間〜1か月ほど前になると、この本を使ったトレーニングを始めます。
実際にやってみると、使用後は文字や視標が普段より見やすくなる感覚があります。ずっとその状態が続くわけではなく、時間が経つと普段の見え方に戻ることも多いのですが、少なくとも私は使用前後で違いを感じています。
この本の面白いところは、単純に「視力の回復」という考え方ではなく、目から入った情報を脳で認識する働きに着目しているところです。
そのため私は、単純な遠くを見る視力だけではなく、近くを見るときや奥行きを認識するときなど、「見る」という能力全体を意識するトレーニングとして使っています。
もちろん、これをやれば航空身体検査に合格できる、近視が治る、という話ではありません。
それでも、航空身体検査を何度も受けてきた私自身が、今でも検査前に取り入れているものの一つです。
1日数分でできるので、視力に不安がある人や、航空身体検査に向けて自分でできることを探している人には、私はかなりおすすめしています。
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※ここで書いている内容は、私自身が実際に使用した感想です。視力改善や航空身体検査への適合を保証するものではありません。

自社養成や航空大学校、私立大学でも視力の条件は同じなの?
パイロットになる方法によって視力の条件は違う?
ここまで読んで、
「結局、自分が受けたいところはどれくらいの視力が必要なの?」
と思った方もいると思います。
実は、パイロットになる方法によって、確認しておきたい視力の条件は少しずつ違います。
自社養成、航空大学校、私立大学、フライトスクールなど、それぞれで募集時に示されている条件が異なる場合があるからです。
そこで、ここからは進路ごとに見ていきましょう。
視力と各訓練施設の関係
自社養成などでは、視力の基準が厳しいと説明しましたが、 有資格者であれば視力が悪くても採用される可能性は少なからず高まります。 その理由はパイロットの育成にお金がかかりますが、その分が減ったことと、パイロット不足の問題などが考えられます。 しかし、できれば屈折率(±)6ジオプトリー以内に収めたいところです。
パイロットになるための方法ごとにまとめたもの
※この表は、各学校・航空会社等が公表している情報に加え、私自身がパイロットを目指す中で調べた情報をもとにまとめています。「目安」と記載している数値は、国が定める航空身体検査の一律の基準ではありません。また、募集時期などによって条件が変更される可能性があるため、受験する際は必ず各機関の最新の募集要項も確認してください。
| 屈折度の制限 | |
| ●自社養成 | |
| 航空各社 | (±)4ジオプトリー (目安) |
| ●航空大学校 | |
| 航空大学校 | (±)4ジオプトリー (目安) |
| ●大学 | |
| 桜美林大学 | 屈折度が(±)8ジオプトリーを超えない範囲 |
| 崇城大学 | 屈折度が(±)8ジオプトリーを超えない範囲 |
| 法政大学 | 屈折度が(±)8ジオプトリーを超えない範囲 |
| 東海大学 | 屈折度が-6.0~+3.5ジオプトリー以内 |
| 第一工科大学 | 屈折度が(±)8ジオプトリーを超えない範囲 |
| ●フライトスクール | |
| 本田航空 | 屈折度が(±)8ジオプトリーを超えない範囲 |
| 朝日航空 | 屈折度が(±)8ジオプトリーを超えない範囲 |
詳しいパイロットになる方法はこちら → 【徹底解説!】パイロットになる方法4選!
自社養成パイロット
まず、自社養成パイロットです。
自社養成の場合、航空身体検査の基準だけを見て「自分は大丈夫」と判断するのはおすすめしません。
先ほど紹介したように、私が情報収集する中では**±4ジオプトリー程度**が一つの目安として話に出ることもありました。
ただし、航空会社によって条件は異なりますし、詳細な基準がすべて公開されているわけでもありません。
そのため、自社養成を目指していて視力に不安がある場合は、受験する航空会社がその年度に公表している応募条件を必ず確認するようにしてください。
「航空身体検査では±8Dまでだから大丈夫!」
と決めつけないことが大切です。
航空大学校
次に航空大学校です。
航空大学校を受験する場合も、一般的な航空身体検査の基準だけでなく、その年度の学生募集要項に記載されている身体検査の条件を確認する必要があります。
特に航空大学校では、入学選考の中で身体検査が行われます。
そのため、
「第1種航空身体検査に通ったことがあるから、航大も絶対大丈夫!」
と考えるのではなく、航空大学校が公表している最新の募集要項を確認しておきましょう。
視力だけでなく、身体検査全体が重要になる進路です。
私立大学のパイロット養成課程
私立大学にも、パイロットを養成する課程があります。
ただし、ここも大学によって出願条件が異なるので注意が必要です。
例えば、東海大学の2026年度航空操縦学専攻では、第1種航空身体検査基準に適合していることが出願条件の一つになっています。
桜美林大学のフライト・オペレーション(パイロット養成)コースでは、大学が指定する医療機関で航空身体検査を受け、「第1種相当」に適合していることが出願条件です。
また、崇城大学の航空操縦学専攻でも、指定された航空身体検査関係の書類で「適合」と診断されていることが求められています。
つまり、
「パイロット養成大学なら、どこも同じ身体基準」
というわけではありません。
大学によって受診方法や提出する書類なども違うので、受験する大学が決まったら、その大学の最新の募集要項を確認するようにしましょう。
各大学のパイロット養成課程については、入試内容や訓練、実際に受験した経験なども別の記事で詳しく紹介しています。
気になる大学がある方は、あわせて参考にしてみてください。
フライトスクール
大学ではなく、民間のフライトスクールからパイロットを目指す方法もあります。
フライトスクールの場合も、入校条件はスクールや訓練課程によって異なります。
例えば朝日航空の日米一貫課程では、現在、入校資格の一つとして**「第1種航空身体検査基準に適合する身体を有する者」**とされています。
ここでも大切なのは、
「このスクールに入れるか」だけでなく、「その先の航空会社への就職まで考えること」
です。
訓練を始めるには問題がなくても、将来受験したい航空会社で別の条件が設けられている可能性があります。
特に視力に不安がある方は、入校前に
「訓練を始められるか」
だけではなく、
「訓練を終えたあと、自分が目指す航空会社を受験できるか」
まで確認しておくことをおすすめします。

基準ギリギリだと採用で不利になる?
ここまで読んで、
「じゃあ、基準ギリギリでもクリアしていれば何も問題ないの?」
と思った方もいるかもしれません。
これは正直、私もパイロットを目指す中で気になっていた部分です。
私自身は、視力に限らず航空身体検査の数値がギリギリの場合、将来的に基準を外れてしまう可能性まで考えておいた方がいいと思っています。
パイロットは、採用試験のときに一度だけ身体検査をクリアすれば終わりではありません。
パイロットとして飛び続ける以上、継続して航空身体検査を受けることになります。
ただし、
「視力が良い人ほど航空会社の採用で有利になる」
と航空会社が公表しているわけではありません。
そのため、「基準ギリギリだから採用されない」と必要以上に不安になる必要もないと思います。
大切なのは、自分の現在の状態を正しく把握して、将来も含めて健康管理を続けていくことです。
視力以外にも航空身体検査には基準がある
ここまで視力について紹介してきましたが、航空身体検査で確認されるのは、もちろん目だけではありません。
血液検査や尿検査、聴力、心電図など、さまざまな項目があります。
私自身もこれまで航空身体検査を受けてきましたが、最初は、
「何を検査されるんだろう?」
「どこまで厳しく見られるんだろう?」
とかなり気になりました。
視力以外の検査項目や、私が実際に航空身体検査を受けたときの結果、受診前に気をつけていたことについては、別の記事で詳しくまとめています。
これから初めて航空身体検査を受ける方は、そちらも参考にしてみてください。
目が悪くても、パイロットを諦めなくて大丈夫!
ここまで、パイロットに必要な視力について紹介してきました。
この記事を読んでいる方の中には、
「パイロットになりたいけど、目が悪いから無理なのかな……」
と不安になっていた方もいると思います。
でも、裸眼視力が悪いというだけで、パイロットを諦める必要はありません。
メガネやコンタクトを使いながらパイロットを目指すこともできますし、大切なのは、自分が必要な基準を満たしているかを正しく知ることです。
ただし、この記事でも紹介したように、
航空身体検査の基準を満たすことと、航空会社や大学などの選考条件を満たすことは、必ずしも同じではありません。
だからこそ、ネット上の情報だけで「自分は大丈夫」「自分は無理」と決めつけず、受験したい航空会社や学校の最新情報を確認してみてください。
視力に不安があるなら、早い段階で航空身体検査の指定機関などに相談してみるのも一つの方法です。
私自身も、パイロットを目指す中で視力や航空身体検査についてたくさん調べ、悩んできました。
だからこそ、最後に一つだけ。
「目が悪いから」という理由だけで、挑戦する前に諦めるのはもったいないです。
まずは自分の目の状態と基準を正しく知ること。
そこから、自分に合ったパイロットへの道を考えていきましょう!





コメント
こんにちは
私は私立大学のパイロットコースを志望してるのですが、今年の身体検査を受けたところ尿酸値と総ビリルビンが高めでした。 今からの運動で間に合いますかね? それと事前に出す健康調査書で落とされることはあるのでしょうか
コメントありがとうございます!
「今から運動すれば間に合う」と明言はできませんが、少なくとも運動すれば今よりも数値が改善できる可能性が高いです。少しずつでいいので、ランニングすることをお勧めします。
大学によっては健康調査票の内容のみで不合格の場合もあります。しかし、その場合の多くは、視覚や脳波など、パイロットには重要な項目に問題がある場合に絞られるはずです。
実際のパイロットの方の中にも、ビールを全く飲まないのに尿酸値が高く常に気を付けている方もいるので、身体に少し問題があったとしても、パイロットは目指せます。
もちろん、合格者全体が身体検査の評価が良く、かつ、筆記、面接試験でも評価がいい場合は必ず落とされてしまうでしょう。しかし、そんなことは一切ありません。高い学費が必要なので、受験者はかなり絞られます。極端な話、大学は営利目的なので、完璧な人だけを取っていては、人数が足りなく機体の維持費、教職員の人件費など出せません。つまり、問題があったとしても合格はできます。問題はその後の就職です。
これからすべきことは、運動により身体の弱点を少しでも減らし、筆記、面接などの試験で高評価をもらえるように学習をすることが近道だと思います。
[…] ちなみにパイロットになるための視力は、メガネ(コンタクトレンズ)の各レンズの屈折度が(±)8ジオプトリーを超えない範囲で、矯正視力で片目で0.7以上、両眼で1.0以上ないとならないそうです。(参考:https://cafeteriasky.com/piloteye1/) […]